西日本豪雨がきっかけで開発された
森林保全につながるカンナ削りの“木のストロー”
カンナ削りの“木のストロー”は、2018年の西日本豪雨を取材した環境ジャーナリストの竹田有里氏が、災害の一因に間伐が適時適切に行われていなかったことを問題視し、発案したもので、AQ Groupが世界で初めて開発・量産化に成功しました。間伐材を含む国産材を主材料とし、厚さ0.15㎜にスライスした薄板をストロー状にまとめ上げています。
森林環境の整備保全による減災の観点から、国産間伐材を主材料とし、使用用途の限られる節目部分も無駄なく活用できるように工夫しています。
近年では、豪雨災害によって大きな風水害が発生しました。計画的・定期的な伐採などの森林管理がなされていないことも、被害を大きくした一因ではないかといわれています。
木のストローの普及により、間伐材の利用が進み、地元での地産地消を進めることで、森林管理、ひいては減災にも貢献するものと期待されます。
また、現在は各地域で地元産材を利用して、障がい者や高齢者などの方々が製造することで、雇用にも大きく寄与しています。